中へと(εἰς<eis>)―ヨハネ14:1
【回復訳】 「あなたがたは心を騒がせてはならない.神の中へと信じ、またわたしの中へと信じなさい。
他の日本語訳聖書はここの「eis」を訳さず、単に「神を信じ」、「わたしを信じ」と訳しています。他の日本語訳聖書の比較はこちらのサイトから参照いただけます。
ギリシャ語
Μὴ ταρασσέσθω ὑμῶν ἡ καρδία· πιστεύετε εἰς τὸν Θεόν, καὶ εἰς ἐμὲ πιστεύετε.(Nestle 1904)
Strong's Concordance
eis: to or into (indicating the point reached or entered, of place, time, fig. purpose, result)
Original Word: εἰς
Part of Speech: Preposition
Transliteration: eis
Phonetic Spelling: (ice)
Definition: to or into (indicating the point reached or entered, of place, time, purpose, result)
Usage: into, in, unto, to, upon, towards, for, among.
解説
『ここで主は、ご自身が神と同じであることを弟子たちに示されました。弟子たちは、主が去って行かれると聞いて、心を騒がせました。この言葉によって、主が神としてどこにでもいて、時間と空間の制限がないことを、彼らに認識させられました。』(ヨハネ14:1フットノート1)
補足
『主の中へと信じるとは、彼を信じること(6:30)とは異なります。彼を信じるとは、彼が真実であり、実際であると信じることです。しかし彼の中へと信じるとは、彼を受け入れて、彼と一つに結び付けられることです。前者は客観的に事実を認識することであり、後者は主観的に命を受け入れることです。』(ヨハネ3:16フットノート2)