エコノミー(オイコノミアοἰκονομία<oikonomia>―エペソ1:10(9).3:9)
(回復訳)時代の満了時のエコノミー[経綸]へ至るためです.・・・
(回復訳)それはまた、万物を創造された神の中に、各時代にわたって隠されてきた奥義のエコノミー[経綸]が何であるかを、すべての人を照らして明らかにするためであり、
主だった日本語訳聖書ではエペソ1:10の「oikonomia」を「計画し給うた摂理」、「みこころ」、「救いの業」などと訳しています。また、エペソ3:9の「oikonomia」は「務(め)」、「計画」などと訳されています。聖書をお持ちの方は、お手元の聖書と比較してみてください。
ギリシャ語
εἰς οἰκονομίαν τοῦ πληρώματος τῶν καιρῶν, ἀνακεφαλαιώσασθαι τὰ πάντα ἐν τῷ Χριστῷ, τὰ ἐπὶ τοῖς οὐρανοῖς καὶ τὰ ἐπὶ τῆς γῆς· ἐν αὐτῷ,
καὶ φωτίσαι τίς ἡ οἰκονομία τοῦ μυστηρίου τοῦ ἀποκεκρυμμένου ἀπὸ τῶν αἰώνων ἐν τῷ Θεῷ τῷ τὰ πάντα κτίσαντι,
解説
「あるいは、計画。ギリシャ語の『オイコノミア』は、『家庭(オイコスοἶκος)の律法(ノモスνόμος)』、『家庭の管理、あるいは行政』を意味し、そこから派生して、『行政上の案配、計画、エコノミー』となります」(エペソ1:10のフットノート1)。
「ギリシャ語は、『家庭の規則』を意味し、分配の意味を含みます(この言葉の語根は、ヨハネによる福音書第10章9節の『牧場(ノメーνομὴ)』と同じ源です。この『牧場』という言葉は、群れに牧草を与えることを暗示します)。この言葉は、家庭の管理、家庭の行政、家庭の統治、そこから派生して、行政(分配)のための案配、計画、エコノミーを意味します。ですから、それはまた、家庭の経営でもあります。……それは、キリストにあって、ご自身を選びの民の中へと分与し、家を得て、ご自身を表現するためです。その家は召会(エペソ3:15)、キリストのからだです。使徒の務めは、この神のエコノミーを中心としていました(コロサイ1:25.Ⅰコリント9:17)」(Ⅰテモテ1:4のフットノート1)。