実際（ἀλήθεια＜alétheia＞）―ヨハネ16：13
【回復訳】 しかし彼、すなわち実際の霊が来る時、あなたがたをすべての実際へと導く．なぜなら、彼は自分から語るのではなく、彼が聞くことを語り、来たるべき事をあなたがたに明らかにするからである。
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ギリシャ語
ὅταν δὲ ἔλθῃ ἐκεῖνος, τὸ Πνεῦμα τῆς ἀληθείας, ὁδηγήσει ὑμᾶς εἰς τὴν ἀλήθειαν πᾶσαν· οὐ γὰρ λαλήσει ἀφ’ ἑαυτοῦ, ἀλλ’ ὅσα ἀκούει λαλήσει, καὶ τὰ ἐρχόμενα ἀναγγελεῖ ὑμῖν.（Nestle 1904）
Strong's Concordance
alétheia: truth
Original Word: ἀλήθεια, ας, ἡ
Part of Speech: Noun, Feminine
Transliteration: alétheia
Phonetic Spelling: (al-ay'-thi-a)
Definition: truth
Usage: truth, but not merely truth as spoken; truth of idea, reality, sincerity, truth in the moral sphere, divine truth revealed to man, straightforwardness.
解説
『その霊の働きは、第一に世の人に自らを責めさせることです。第二に、彼は実際の霊として、信者たちをすべての実際へと導かれます。すなわち彼は、御子であるすべて、御子が持っているすべてを、信者たちに実際とならせます。御父であるすべて、御父が持っているすべては、御子の中に具体化されています（コロサイ2:9）。また御子であるすべて、御子が持っているすべては、その霊を通して、信者たちに実際として明らかにされます（14-15節）。この明らかにすることは、御子と御父の栄光を現すことです。ですから、それは三一の神が信者たちの中に造り込まれ、ミングリングされることです。第三に、その霊は、来たるべき事を明らかにします。これはおもに啓示録に啓示されています（啓1:1､19）。その霊の働きの三つの面は、ヨハネの文書の三つの部分、すなわち福音書、書簡、啓示録と符合します。』（回復訳聖書ヨハネ16：13フットノート1）
補足
『ギリシャ語は、第1章14、17節の「実際」と同じです。真理とは、いわゆる教理上の真理ではなく、神聖な事柄の実際、すなわち主ご自身です（参照､14:6のノート2．1:14、17）。この節は、「真理はあなたがたを自由にする」と言いますが、36節は、「子があなたがたを自由にする」と言います。これは、御子、主ご自身が真理であることを証明します。主は神の具体化ですから（コロサイ2:9）、彼は神であるものの実際です。ですから実際とは、神の神聖な要素そのものであって、わたしたちに実際化されたものです。大いなる「わたしはある」としての主が、わたしたちに命として入って来る時、彼はわたしたちの内側を光として照らし、神聖な要素を実際としてわたしたちの中にもたらされます。この実際、すなわち、わたしたちの中に分与され、わたしたちに実際化された神聖な要素は、人の光としての神聖な命によって、罪の束縛からわたしたちを解放します。神の言としての主が肉体と成られた時（1:14）、彼は神をこの実際として、わたしたちにもたらされました。それは、神がわたしたちの享受としての恵みとなられるためでした（1:17）。』（回復訳聖書ヨハネ8：32フットノート1）
