崩壊(ἀπώλειαν<apōleian>―マタイ7:13)
【回復訳】 あなたがたは、狭い門から入りなさい.崩壊に至る門は広く、その道は幅広い.そして、そこから入って行く者が多い。
【KG訳】 狭い門からはいれ。滅びにいたる門は大きく、その道は広い。そして、そこからはいって行く者が多い。
【SK訳】 狭い門からはいりなさい。滅びに至る門は大きく、その道は広いからです。そして、そこからはいって行く者が多いのです。
【SKD訳】 狭い門からはいれ。滅びにいたる門は大きく、その道は広い。そして、そこからはいって行く者が多い。
ギリシャ語
Εἰσέλθατε διὰ τῆς στενῆς πύλης· ὅτι πλατεῖα ἡ πύλη καὶ εὐρύχωρος ἡ ὁδὸς ἡ ἀπάγουσα εἰς τὴν ἀπώλειαν, καὶ πολλοί εἰσιν οἱ εἰσερχόμενοι δι’ αὐτῆς·
Strong's Concordance
apóleia: destruction, loss
Original Word: ἀπώλεια, ας, ἡ
Part of Speech: Noun, Feminine
Transliteration: apóleia
Phonetic Spelling: (ap-o'-li-a)
Definition: destruction, loss
Usage: destruction, ruin, loss, perishing; eternal ruin.
解説
『ここの「崩壊」は本人の滅亡ではなく、彼の行為と働きの崩壊を言っています(Ⅰコリント3:15)。』(マタイ7 :13フットノート 3)
参考
『[ペテロの第二]の手紙の中で、ペテロは神の統治上の裁きの下にある背教の結果について、三つの異なるギリシャ語を用いています。
(1) 「アポルミ」(Apollumi)は、「徹底的に滅ぼす」を意味します。中間態では、第3章6節にあるように、「滅びる」。この思想は、絶滅ではなく、破壊、破損です(存在についてではなく、幸福について)。マタイ10:28、22:7、マルコ12:9、ルカ17:27、29、ヨハネ3:16、10:28、17:12、Ⅰコリント10:9、10、Ⅱコリント2:15、4:3、Ⅱテサロニケ2:10、ユダ5、11で、この言葉は、神の統治上の裁きについてさらに多く啓示しています。3:9では、神の統治上の懲らしめの刑罰を示しています。
(2) 「アポレイア」(Apoleia)は、「アポルミ」(Apollumi)と同類語で、破損、(存在についてではなく、幸福の)破壊、破滅、(体の、霊の、永遠の)滅亡を表す言葉です。それは2:1では「滅びの」、「滅び」と訳され、2:3、3:7では「滅び」と訳され、3:16では「破壊」と訳されています。同じ言葉が、神の各種の裁きの異なる結果を示すのに用いられています(参照、Ⅰペテロ1:17のノート2の第二段落)。2:1、3、3:7、ヨハネ17:12、ローマ9:22、ピリピ1:28、3:19、Ⅱテサロニケ2:3、啓示録17:8、11で使われる場合には、永遠の滅亡を意味します。3:16(参照、ノート4)とヘブル10:39(参照、ノート2)で使われる場合には、永遠の滅亡ではなく、神の統治上の懲らしめの刑罰を意味します。マタイ7:13とⅠテモテ6:9では、いずれの場合にも用いられる原則を示しています。
(3) 「フトーラ」(Phthora)は、道徳、魂、体の破滅に至る腐敗、腐敗をもたらす破壊、腐敗によって破壊することを示す言葉です。それは、1:4と2:19では「腐敗」と訳され、2:12では「破壊するため」、「腐敗」と訳されています。その動詞形は、2:12では未来形の受動態で「破壊させられる」と訳され、ユダ10では現在形の受動態で「腐敗させられていく」と訳されています。そのような意味は、ローマ8:21、Ⅰコリント3:17とノート1と2、15:33、Ⅱコリント7:2、11:3、ガラテヤ6:8、啓示録11:18、19:2でさらに見ることができます。』(IIペテロ2:1フットノート5)