中へと(εἰς<eis>―ヨハネ1:12)
【回復訳】 しかし、すべて彼を受け入れた者、すなわち、御名の中へと信じる者に、彼は神の子供たちとなる権威を与えられた.
【KG訳】 しかし、彼を受けいれた者、すなわち、その名を信じた人々には、彼は神の子となる力を与えたのである。
【SK訳】 しかし、この方を受け入れた人々、すなわち、その名を信じた人々には、神の子どもとされる特権をお与えになった。
【SKD訳】 しかし、言は、自分を受け入れた人、その名を信じる人々には神の子となる資格を与えた。
【IN訳】 だが、彼を受け入れた人々、彼の名を信じる人々には、神の子供たちとなる権能を与えた。
ギリシャ語
ὅσοι δὲ ἔλαβον αὐτόν, ἔδωκεν αὐτοῖς ἐξουσίαν τέκνα Θεοῦ γενέσθαι, τοῖς πιστεύουσιν εἰς τὸ ὄνομα αὐτοῦ,(Nestle 1904)
Strong's Concordance
eis: to or into (indicating the point reached or entered, of place, time, fig. purpose, result)
Original Word: εἰς
Part of Speech: Preposition
Transliteration: eis
Phonetic Spelling: (ice)
Definition: to or into (indicating the point reached or entered, of place, time, purpose, result)
Usage: into, in, unto, to, upon, towards, for, among.
解説
『主の中へと信じるとは、彼を信じること(ヨハネ6:30)とは異なります。彼を信じるとは、彼が真実であり、実際であると信じることです。しかし彼の中へと信じるとは、彼を受け入れて、彼と一つに結び付けられることです。前者は客観的に事実を認識することであり、後者は主観的に命を受け入れることです。』(ヨハネ3:16フットノート2)
補足
『…人は徹底的に堕落しましたが、神はなおも彼らを、彼ご自身である神聖な愛をもって愛しておられます(Ⅰヨハネ4:8、16)。なぜなら彼らは、神によって、神ご自身のかたちにしたがって、神を入れる器として造られたからです(創1:26.ローマ9:21前半、23)。さらに、神はそんなにも人を愛して、ご自身の表現である彼のひとり子を彼らに与えられました。それは、彼らが神の永遠の命を得て、彼の多くの子たちとなり、彼の団体の表現となって、神の永遠の新約エコノミーを成就するためです。ですから、神はまず彼の霊によって彼らを再生し(3-6節)、彼らに神の永遠の命を得させられました(15-16、36節前半)。次に神は、彼らをご自身の無限の霊で満たされます(34節)。それは彼らが、すべての上にあり、すべてを含むキリストの花嫁(31-35節)、すなわち彼の増し加わりと豊満になるためです(28-30節)。』(ヨハネ3:16フットノート1抜粋)