上に(ἐπί<epi>―ルカ24:49)
【回復訳】 見よ、わたしはわたしの父が約束されたものを、あなたがたの上に送る.ただ、あなたがたは、高い所から力を着せられるまで、都にとどまっていなさい」。
【KG訳】 見よ、わたしの父が約束されたものを、あなたがたに贈る。だから、上から力を授けられるまでは、あなたがたは都にとどまっていなさい」。
【SK訳】 さあ、わたしは、わたしの父の約束してくださったものをあなたがたに送ります。あなたがたは、いと高き所から力を着せられるまでは、都にとどまっていなさい。」
【SKD訳】 わたしは、父が約束されたものをあなたがたに送る。高い所からの力に覆われるまでは、都にとどまっていなさい。」
【IN訳】 そして、[見よ、]私はあなたたちの上に、私の父の約束したものを遣わす。あなたたちは、〔いと〕高きところからの力を纏(まと)うまで、都の中に座しているがよい」。
ギリシャ語
καὶ ἰδοὺ ἐγὼ ἐξαποστέλλω τὴν ἐπαγγελίαν τοῦ Πατρός μου ἐφ’ ὑμᾶς· ὑμεῖς δὲ καθίσατε ἐν τῇ πόλει ἕως οὗ ἐνδύσησθε ἐξ ὕψους δύναμιν.(Nestle 1904)
Strong's Concordance
epi: on, upon
Original Word: ἐπί
Part of Speech: Preposition
Transliteration: epi
Phonetic Spelling: (ep-ee')
Definition: on, upon
Usage: on, to, against, on the basis of, at.
解説
『「あなたがたの中に」(ヨハネ14:17)とは異なります。聖霊は、主の復活の日に弟子たちの中へと吹き込まれ(ヨハネ20:22)、彼らに対して本質上において命の霊(ローマ8:2)となりました。同じ聖霊が、ペンテコステの日に弟子たちの上に臨み、彼らに対してエコノミー上において力の霊となりました。』(使徒1:8フットノート2)
補足
『ヨエル第2章28節から29節の約束は、ペンテコステの日に成就しました(使徒1:4-5、8.2:1-4.2:16-18)。それは、エコノミー的に信者の務めのために、高い所からの力としてのその霊が、注がれるためでした。これは命の霊とは異なります。命の霊は、復活の日に復活した救い主によって、彼の内住のために弟子たちの中へ息吹かれました(ヨハネ20:22とノート1の第一段落)。それは、彼が本質的に彼らの命となるためです。』(ルカ24:49フットノート 1)
『命の霊について、わたしたちは彼を息として吸い込む必要があります(ヨハネ20:22)。力の霊について、エリヤの外套で予表されたように(列王下2:9、13-15)、彼を制服として着る必要があります。前者は命の水のように、わたしたちが飲むことを必要とします(ヨハネ7:37-39)。後者はバプテスマの水のように、わたしたちが浸されることを必要とします(使徒1:5)。これらは、わたしたちの経験のための、一つの霊の二つの面です(Ⅰコリント12:13)。命の霊の内住は本質的なものであり、わたしたちの命と生活のためです。力の霊の注ぎはエコノミー的なものであり、わたしたちの務めと働きのためです。』(ルカ24:49フットノート 4)