復興(ἀποκατάστασις<apokatastasis>)―使徒3:21
【回復訳】 使徒3:21 天はこの方を、神が昔から彼の聖なる預言者たちの口を通して語られた万物復興の時まで、とどめておかなければなりませんでした。
他の日本語訳は「 apokatastasis 」を「実現」「新しくなる」「改まる」「更新」と訳しています。 日本語訳聖書の比較はこちらのサイトから参照いただけます。
ギリシャ語
ὃν δεῖ οὐρανὸν μὲν δέξασθαι ἄχρι χρόνων ἀποκαταστάσεως πάντων ὧν ἐλάλησεν ὁ Θεὸς διὰ στόματος τῶν ἁγίων ἀπ’ αἰῶνος αὐτοῦ προφητῶν.(Nestle 1904)
Strong's Concordance
apokatastasis: restoration
Original Word: ἀποκατάστασις, εως, ἡ
Part of Speech: Noun, Feminine
Transliteration: apokatastasis
Phonetic Spelling: (ap-ok-at-as'-tas-is)
Definition: restoration
Usage: restitution, reestablishment, restoration.
解説
『千年王国における復興の時。それは、イザヤ書第11章1節から10節と第65章18節から25節で予言され、マタイによる福音書第17章11節と第19章28節でキリストが言及しておられるとおりです。これは、主の再来によってもたらされます。』(回復訳聖書 使徒3:21フットノート1)
補足
『復興の時、来たるべきキリストはエッサイの切り株から出る芽、その根から出る枝となります。イスラエル、特にダビデの家は、高い木のようでした。しかしながら、イスラエルの堕落のゆえに、その木は切り落とされ、切り株とその根だけが残りました。マリアとヨセフはダビデの子孫、王の家族の一部分でしたが(参照、マタイ1:16フットノート2)、貧しくなり、低い階級の人々であり、卑しめられた地域ガリラヤの、卑しめられた町ナザレに住みました(ルカ1:26-27)。キリストはエッサイの切り株(地の上にある)から出る芽として、命による復興、また命の復興を表徴します。さらに、キリストはエッサイの根(地の下にある)から出た枝として、復興する命の深みを表徴し、神を枝出しし、多くの実を結びます。キリストは芽また枝として、復興する力、深くする力、生長する力、実を結ぶ力に満ちています。彼が枝を出すゆえに、全世界は彼の実で満ちます。マタイ第1章5節のフットノート4と第2章23節のフットノート3を参照。』(回復訳聖書 イザヤ11:1フットノート1)
『アダムが堕落したとき、罪が彼の中に入って来ました(ローマ5:12)。全被造物のかしらである彼が堕落したので、サタンのものが被造物の中に入って来ました。復興の時、キリストの復興する力は全被造物をサタンの有毒な要素から救い出し、外側の行動においてだけでなく、内側の性質においても変化をもたらします(ローマ8:19-21)。その結果、被造物の間の状態は喜ばしく、平和で、愛すべきものとなります。この変化は、神を知る知識、すなわち神を知ることが地を満たすからです(9節)。』(回復訳聖書 イザヤ11:6フットノート1)