霊において(ἐν πνεύματί<en pneumati >)―ローマ2:29
【回復訳】 ローマ2:29 むしろ内側でユダヤ人である者こそユダヤ人であり、また割礼は心の割礼であって、文字においてではなく、霊においてです.そして、その人の称賛は人からではなく、神から来るのです。
その他の翻訳は「en」を「によって」「による」と訳しています。岩波翻訳委員会訳は「en pneumati」を「霊における」と訳しています。日本語訳聖書の比較はこちらのサイトから参照いただけます。
ギリシャ語
ἀλλ’ ὁ ἐν τῷ κρυπτῷ Ἰουδαῖος, καὶ περιτομὴ καρδίας ἐν πνεύματι οὐ γράμματι, οὗ ὁ ἔπαινος οὐκ ἐξ ἀνθρώπων ἀλλ’ ἐκ τοῦ Θεοῦ.(Nestle 1904)
Strong's Concordance
en: in, on, at, by, with
Original Word: ἐν
Part of Speech: Preposition
Transliteration: en
Phonetic Spelling: (en)
Definition: in, on, at, by, with
Usage: in, on, among.
Strong's Concordance
pneuma: wind, spirit
Original Word: πνεῦμα, ατος, τό
Part of Speech: Noun, Neuter
Transliteration: pneuma
Phonetic Spelling: (pnyoo'-mah)
Definition: wind, spirit
Usage: wind, breath, spirit.
解説
『すなわち、に基づいて。わたしたちは何であろうが、何を行なおうが、何を持とうが、すべて霊においてでなければなりません。これは宗教のむなしさからわたしたちを守ります(参照、1:9のノート2)。すべての霊的な事柄の実際は、神の霊にかかっています。そして神の霊は、わたしたちの霊の中にあります。ですから、すべての霊的な事柄の実際は、わたしたちの霊以外のどんなものでもなく、わたしたちの霊にかかっています。わたしたちの中にあるものが何であれ、それがわたしたちの霊の中にあるのでないなら、むなしいのです。わたしたちにとって神が何であるかのすべては、わたしたちの霊においてです。』(回復訳聖書 ローマ2:29フットノート2)
補足
霊の中の内側の実際に欠ける
宗教がむなしいのは、霊の中の内側の実際に欠けるからです(ローマ2:29)。ローマ人への手紙第2章29節は、わたしたちが何であろうと、何をしようと、何を持とうと、すべて霊の中でなければならないと言っています。あなたがユダヤ人であり、割礼を受けているなら、あなたの割礼は霊の中でなければなりません。あなたがクリスチャンであり、バプテスマされているなら、あなたのバプテスマは霊の中でなければなりません。あらゆることが霊の中でなければなりません。ここの霊は、もちろん、人の霊です。なぜあらゆることが、わたしたちの霊の中でなされなければならないのでしょうか? それは、わたしたちの霊こそ、神が内住されることのできるわたしたちの内側の場所であるからです。霊は、神がわたしたちのために働くことのできる敷地、立場です。あなたがあなたの霊の中でクリスチャンであるなら、これは神と共にいるクリスチャンであることを意味します。あなたがあなたの霊の中で行動するなら、これはあなたが神と共に行動していることを意味します。神がなければ、すべてはむなしいです。神と共にあれば、すべでは実際です。ですから、わたしたちは自分の霊に戻らなければなりません。わたしたちが他の人を愛するなら、わたしたちの霊の中で愛さなければなりません。そうでないと、わたしたちの愛は本物ではありません。それは政略的な愛です。しかしながら、わたしたちの霊の中で愛するなら、わたしたちの愛は神と共にあります。夫であるあなたが妻に、あなたを愛していると言う時、これをあなたの霊をもって言う必要があります。もしあなたの愛が霊の中にないなら、それは詐欺であり、政略的な愛です。多くの妻は、夫の政略的な愛によって欺かれてきました。わたしはあなたに一言話すにも、わたしの霊の中で話さなければなりません。そうすれば、その言葉は神と共にある言葉です。そうでないと、政略的な話になるでしょう。わたしたちの霊は、神がわたしたちに触れ、わたしたちが神に触れることができる器官です。わたしたちであるすべて、わたしたちが行なうすべては、わたしたちの霊の中でなければなりません。これは宗教ではありません。これは実際です。
(新約ライフスタディ ローマ人への手紙 第四編「宗教のむなしさと全般的な絶望」より抜粋)