中へと(εἰς<eis>―ヨハネ2:11)
【回復訳】 イエスはこの最初のしるしをガリラヤのカナで行なって、彼の栄光を現された.それで、弟子たちは彼の中へと信じた。
【KG訳】 イエスは、この最初のしるしをガリラヤのカナで行い、その栄光を現された。そして弟子たちはイエスを信じた。
【SK訳】 イエスはこのことを最初のしるしとしてガリラヤのカナで行ない、ご自分の栄光を現わされた。それで、弟子たちはイエスを信じた。
【SKD訳】 イエスは、この最初のしるしをガリラヤのカナで行って、その栄光を現された。それで、弟子たちはイエスを信じた。
【IN訳】 これをイエスは〔数多くの〕徴のはじめとしてガリラヤのカナで行ない、白分の栄光を顕した。そして弟子たちは彼を信じた。
ギリシャ語
Ταύτην ἐποίησεν ἀρχὴν τῶν σημείων ὁ Ἰησοῦς ἐν Κανὰ τῆς Γαλιλαίας καὶ ἐφανέρωσεν τὴν δόξαν αὐτοῦ, καὶ ἐπίστευσαν εἰς αὐτὸν οἱ μαθηταὶ αὐτοῦ.(Nestle 1904)
Strong's Concordance
eis: to or into (indicating the point reached or entered, of place, time, fig. purpose, result)
Original Word: εἰς
Part of Speech: Preposition
Transliteration: eis
Phonetic Spelling: (ice)
Definition: to or into (indicating the point reached or entered, of place, time, purpose, result)
Usage: into, in, unto, to, upon, towards, for, among.
解説
『主の中へと信じるとは、彼を信じること(ヨハネ6:30)とは異なります。彼を信じるとは、彼が真実であり、実際であると信じることです。しかし彼の中へと信じるとは、彼を受け入れて、彼と一つに結び付けられることです。前者は客観的に事実を認識することであり、後者は主観的に命を受け入れることです。』(ヨハネ3:16フットノート2)
補足
『聖書の中でどんな事柄でも、最初に述べるものは、その事の原則を設定します。ですから、この最初のしるしは、続くすべてのしるしの原則を設定します。すなわち、死を命に変えることです。
聖書では、しるしから言えば、命の木は命の源であり、知識の木は死の源です。それは、創世記第2章9節、17節に啓示されているとおりです。この福音書に記録されているすべての事例の意義は、命の木が命をもたらし、知識の木が死をもたらす原則と符合します。』(ヨハネ2:11フットノート1)
『本書では、主が行なわれたすべての奇跡は、しるしと呼ばれています(23節.3:2.4:54.6:2、14、26、30.7:31.9:16.10:41.11:47.12:18、37.20:30)。それらは奇跡ですが、命の事柄を表徴するしるしとして用いられています。』(ヨハネ2:11フットノート2)