その霊(τοῦ Πνεύματος<tou Pneumatos>―ヨハネ3:6)
【回復訳】 肉から生まれるのは肉であり、その霊から生まれるのは霊である。
【KG訳】 肉から生れる者は肉であり、霊から生れる者は霊である。
【SK訳】 肉によって生まれた者は肉です。御霊によって生まれた者は霊です。
【SKD訳】 肉から生まれたものは肉である。霊から生まれたものは霊である。
【IN訳】 肉から生まれたものは肉であり、霊から生まれたものは霊である。
ギリシャ語
τὸ γεγεννημένον ἐκ τῆς σαρκὸς σάρξ ἐστιν, καὶ τὸ γεγεννημένον ἐκ τοῦ Πνεύματος πνεῦμά ἐστιν.(Nestle 1904)
Strong's Concordance
ho, hé, to: the
Original Word: ὁ, ἡ, τό
Part of Speech: Definite Article
Transliteration: ho, hé, to
Phonetic Spelling: (ho)
Definition: the
Usage: the, the definite article.
Strong's Concordance
pneuma: wind, spirit
Original Word: πνεῦμα, ατος, τό
Part of Speech: Noun, Neuter
Transliteration: pneuma
Phonetic Spelling: (pnyoo'-mah)
Definition: wind, spirit
Usage: wind, breath, spirit.
解説
『ここで最初に述べられた霊は、神の霊、神の聖霊です。二番目に述べられた霊は、人の霊、再生された人の霊です。再生は、人の霊の中で、神の聖霊によって、神の命、非受造の永遠の命をもって達成されます。ですから再生されるとは、神聖な、永遠の命を(人の、天然の命に加えて)、新しいパースンの新しい源、新しい要素として持つことです。』(ヨハネ3:6フットノート2)
補足
『これは今日、神の霊、三一の神のすべてを含む霊が、わたしたちの再生された人の霊に内住し、わたしたちの霊の中で働いておられることを啓示しています。これら二つの霊は一つ霊であり、一つにミングリングされた霊として(Ⅰコリント6:17)、共に生き、共に働き、共に存在します(参照、ヨハネ3:6.4:24とそこのノート)。』(ローマ8:16フットノート2)
『ここの(「神は霊」の)「霊」は、三一の神全体の性質を言っています。それは単に、霊なる主のことを言っているのではありません。霊なる神を礼拝するには、彼と同じ性質であるわたしたちの霊をもって礼拝しなければなりません。』(ヨハネ4:24フットノート2)
『これ(後半の「霊」)は、わたしたちの人の霊です。予表によれば、神を礼拝するには、(1) 神がご自身の住まいのために選ばれた場所で(申12:5、11、13-14、18)、(2) ささげ物をもってでなければなりません(レビ第1章―第6章)。神がご自身の住まいのために選ばれた場所とは、人の霊を予表しており、今日、人の霊が神の住まいです(エペソ2:22)。ささげ物は、キリストを予表します。キリストは、すべてのささげ物の成就、実際であって、それをもって人は神を礼拝しました。ですから、主がその女に、霊と真実の中で霊なる神を礼拝するように教えた時、それは、彼女が霊なる神に触れるには、特定の場所ではなく、彼女の霊の中で、ささげ物をもってではなく、キリストを通してであることを言われたのです。実際なるキリストがすでに来られたのですから(25-26節)、すべての影や予表は過ぎ去りました。この実際は、真実という人の美徳を生み出します。』(ヨハネ4:24フットノート4)