造る(ποιέω<poieó>)―ヨハネ14:23
【回復訳】 イエスは彼に答えて言われた、「だれでもわたしを愛する者は、わたしの言を守る.そしてわたしの父は彼を愛され、わたしたちは彼の所へ行って、彼と共に住まいを造る。
他の日本語訳聖書はここの「poieó」を訳さず、「一緒に住む」、「居を供にしよう」、「一緒に住むであろう」と訳しています。岩波訳は「住処(すみか)を設ける」と訳しています。他の日本語訳聖書の比較はこちらのサイトから参照いただけます。
ギリシャ語
ἀπεκρίθη Ἰησοῦς καὶ εἶπεν αὐτῷ Ἐάν τις ἀγαπᾷ, με τὸν λόγον μου τηρήσει, καὶ ὁ Πατήρ μου ἀγαπήσει αὐτόν, καὶ πρὸς αὐτὸν ἐλευσόμεθα καὶ μονὴν παρ’ αὐτῷ ποιησόμεθα.(Nestle 1904)
Strong's Concordance
poieó: to make, do
Original Word: ποιέω
Part of Speech: Verb
Transliteration: poieó
Phonetic Spelling: (poy-eh'-o)
Definition: to make, do
Usage: (a) I make, manufacture, construct, (b) I do, act, cause.
解説
『これは、2節で述べられた多くの住まいの一つです。それは、三一の神が信者たちの中に住み、信者たちが彼の中に住む、相互の住まいとなります。』(ヨハネ14:23フットノート1)
補足
『第2章16節、21節の解釈によれば、「わたしの父の家」とは、神の住まいとしてのキリストのからだ、宮です。初めのうち、キリストのからだは、彼個人の体だけでした。しかし、彼の死と復活を通して、キリストのからだは増し加わって、彼の団体のからだとなりました。それは召会であって、彼の復活を通して再生されたすべての信者を含んでいます(Ⅰペテロ1:3)。キリストの復活の中で、召会はキリストのからだ、すなわち神の家(Ⅰテモテ3:15.Ⅰペテロ2:5.ヘブル3:6)、神の住まい(エペソ2:21-22)、神の宮です(Ⅰコリント3:16-17)。』(ヨハネ14:2フットノート1)
『多くの住まいとは、キリストのからだの多くの肢体であり(ローマ12:5)、キリストのからだは神の宮です(Ⅰコリント3:16-17)。23節は、これを十分に証明します。そこでは、主と御父は彼を愛する者と共に住まいを造る、と言っています。』(ヨハネ14:2フットノート2)
『本書には、二つの主要な区分があります。第一区分は、第1章から第13章で、永遠の言としてのキリストが、どのように肉体と成ることを通して来て、神を人の中にもたらし、人の命また命の供給となられるかを見せています。第二区分は、第14章から第21章で、人なるイエスとしてのキリストが、どのように死と復活を通して行き、人を神の中にもたらして、神の住まいを建造されるかを啓示しています。これは召会の建造であり(マタイ16:18)、新エルサレムの建造とも関係があります(ヘブル11:10.啓21:2)。全宇宙で、神は唯一の建造を持たれます。それは、彼の贖われた民をもって、彼の生ける住まいを建造することです。』(ヨハネ14:2フットノート3)