の中で(ἐν<en>)―使徒1:5
【回復訳】 使徒1:5 なぜなら、ヨハネは水でバプテスマしたが、あなたがたは間もなく、聖霊の中でバプテスマされるからである」。
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ギリシャ語
ὅτι Ἰωάνης μὲν ἐβάπτισεν ὕδατι, ὑμεῖς δὲ ἐν Πνεύματι βαπτισθήσεσθε Ἁγίῳ οὐ μετὰ πολλὰς ταύτας ἡμέρας.(Nestle 1904)
Strong's Concordance
en: in, on, at, by, with
Original Word: ἐν
Part of Speech: Preposition
Transliteration: en
Phonetic Spelling: (en)
Definition: in, on, at, by, with
Usage: in, on, among.
解説
『これ(聖霊の中でバプテスマされる)は、二つの区分において成し遂げられました。(1) すべてのユダヤ人信者は、ペンテコステの日に、聖霊の中でバプテスマされました(使徒2:4)。(2) すべての異邦人信者は、コルネリオの家でバプテスマされました(10:44-47.11:15-17)。この二つの区分で、キリストにあるすべての真の信者は、聖霊の中でキリストの一つからだの中へと一度で永遠に、宇宙的にバプテスマされました(Ⅰコリント12:13とノート1)。』(回復訳聖書 使徒1:5フットノート2)
補足
『その霊は、わたしたちの霊のバプテスマの領域と要素です。そのような霊の中で、わたしたちはみな一つの有機的実体、すなわちキリストのからだの中へとバプテスマされました。ですから、わたしたちはみな、人種、国籍、社会的地位に関係なく、この一つからだであるべきです。キリストはこのからだの命、構成要素であり、その霊はキリストの実際です。わたしたちはみなこの一つ霊の中で、この一つの生けるからだの中へとバプテスマされ、キリストを表現します。』(回復訳聖書Iコリント12:13フットノート1)
『文脈によると、ここの火は、聖霊と関係のある使徒行伝第2章3節の火ではなく、マタイ第3章10節と12節と同じ火であり、火の池の火です(啓20:15)。この火の池の中で、未信者たちは永遠の滅びを被ります。ここでパリサイ人とサドカイ人に告げられたヨハネの言葉は、もしパリサイ人とサドカイ人が真に悔い改めて主を信じるなら、主は彼らを聖霊の中でバプテスマし、彼らは永遠の命を得ること、もし信じなければ、主は彼らを火の中でバプテスマし、すなわち彼らは火の池の中へと入れられ、永遠の刑罰を受けることを意味します。ヨハネのバプテスマは、人々を悔い改めさせ、主への信仰に導くだけでした。主のバプテスマは、人に聖霊の中で永遠の命を得させるか、あるいは人に火の中で永遠の滅びを受けさせるかのどちらかです。聖霊の中での主のバプテスマは、天の王国を開始し、彼の信者たちを天の王国の中にもたらします。しかし火の中での彼のバプテスマは天の王国を終結させ、未信者たちを火の池に投げ入れます。ですから、主の贖いに基づく聖霊の中での主のバプテスマは天の王国の開始であり、主の裁きに基づく火の中での主のバプテスマはその王国の終結です。こういうわけで、この節には三種類のバプテスマがあります。水の中でのバプテスマ、霊の中でのバプテスマ、火の中でのバプテスマです。ヨハネによる水の中でのバプテスマは、人々を天の王国へ導きました。主イエスによる霊の中でのバプテスマは、ペンテコステの日に天の王国を開始し、設立しました。この時代の終わりまでそれは続き、完成に至ります。大いなる白い御座の裁きにしたがった(啓20:11-15)火の中での主のバプテスマは、天の王国を終結させます。』(回復訳聖書マタイ3:11フットノート1)