
決議(βουλή<boulé>)―使徒2:23
【回復訳】 使徒2:23 神の定められた決議と予知によって引き渡されたこの人を、あなたがたは不法の者たちの手によって、十字架に釘づけて殺してしまったのです.
ここの「boulé」を他の日本語訳聖書は「計画」と訳しています。また、回復訳聖書の第一版は同じく 「計画」と訳していましたが、第二版で修正されました。 日本語訳聖書の比較はこちらのサイトから参照いただけます。
ギリシャ語
τοῦτον τῇ ὡρισμένῃ βουλῇ καὶ προγνώσει τοῦ Θεοῦ ἔκδοτον διὰ χειρὸς ἀνόμων προσπήξαντες ἀνείλατε,(Nestle 1904)
Strong's Concordance
boulé: counsel
Original Word: βουλή, ῆς, ἡ
Part of Speech: Noun, Feminine
Transliteration: boulé
Phonetic Spelling: (boo-lay')
Definition: counsel
Usage: counsel, deliberate wisdom, decree.
解説
『これは、世の基が置かれる前に、神聖な三一によって開かれた会議で定められた決議であったはずです(Ⅰペテロ1:20.啓13:8)。これは、主の十字架につけられることが、人類歴史における偶然のことではなく、三一の神が定めた神聖な決議を、決意をもって成就することであったことを示しています。』(回復訳聖書 使徒2:23フットノート1)
補足
『キリストは、世の基の置かれる前から、神の予知にしたがって、神の選びの民のために、神の贖いの小羊となるよう(ヨハネ1:29)、神によってあらかじめ定められ、用意されていました。これは偶然にではなく、神の永遠の定められた御旨と計画にしたがって行なわれました。ですから、神の永遠の見通しにおいて、世の基が置かれた時から、すなわち、この世の一部分である人類が堕落した時から、キリストはほふられていたのです(啓13:8)。』(回復訳聖書 Iペテロ1:20フットノート1)
『「われわれ」は、神格の三者の間で、人の創造に関して会議が行なわれたことを啓示します。永遠の過去に三一の神が人を創造すると決定したことは、人の創造が、三一の神の永遠の定められた御旨のためであることを示します(エペソ3:9-11)。人を創造することでの神の意図は、彼の神聖なエコノミーを完成し、ご自身を人の中に分与するためでした(Ⅰテモテ1:4とフットノート3、第一段落)。これは聖書の続く各所で完全に明らかに示されています。』(回復訳聖書 創1:26フットノート1 )
『神によって創造された人は、彼の敵によって駄目にされましたが、変わらない永続する神は決して変わらず、彼が過去の永遠に、将来の永遠のために立てた彼の永遠のエコノミーを(エペソ3:9-11)、無効にすることはありません。こうして、彼は彼の変わらない定められた御旨のために創造した人を、彼のひとり子を犠牲にするという代価をもってさえ(ヨハネ3:16)、人を救い出さなければなりませんでした。こういうわけで、過去の永遠でさえ、神聖な三一の第二であるキリストが時間の中に入って来て(ミカ5:2)、過去の永遠に神聖な三一の会議の中でなされた神聖な決議にしたがって、堕落した人のために死ぬ用意をしておられたのです(使徒2:23とフットノート1.Ⅰペテロ1:18-20と20節のフットノート1)。』( 回復訳聖書 創3:9フットノート1 )