建造されて(οἰκοδομουμένη<oikodomoumenē>)―使徒9:31
【回復訳】 使徒9:31 こうしてユダヤ、ガリラヤ、サマリアなどの全地で召会は平安を持ち、建造されて、主を畏れ、聖霊に慰められて前進し、増し加えられていった。
他の日本語訳は「oikodomoumenē」を「基礎が固まって」、「基礎が固まり」と訳しています。新改訳は「築き上げられて」と訳しています。 日本語訳聖書の比較はこちらのサイトから参照いただけます。
ギリシャ語
Ἡ μὲν οὖν ἐκκλησία καθ’ ὅλης τῆς Ἰουδαίας καὶ Γαλιλαίας καὶ Σαμαρίας εἶχεν εἰρήνην οἰκοδομουμένη καὶ πορευομένη τῷ φόβῳ τοῦ Κυρίου, καὶ τῇ παρακλήσει τοῦ Ἁγίου Πνεύματος ἐπληθύνετο.(Nestle 1904)
Strong's Concordance
oikodomeó: to build a house
Original Word: οἰκοδομέω
Part of Speech: Verb
Transliteration: oikodomeó
Phonetic Spelling: (oy-kod-om-eh'-o)
Definition: to build a house
Usage: I erect a building, build; fig. of the building up of character: I build up, edify, encourage.
解説
『金、銀、宝石は、三一の神の美徳と属性における、キリストのさまざまな経験を表徴します。使徒たちやすべての霊的な信者は、これらを用いて、キリストという唯一の土台の上に、召会を建造します。金は、父の神聖な性質とそのすべての属性を表徴します。銀は、贖うキリストと、キリストのパースンと働きのあらゆる美徳と属性を表徴します。宝石は、その霊の造り変える働きと、そのすべての属性を表徴します。これらすべての尊い材料は、わたしたちの霊の中で聖霊を通して、わたしたちがキリストにあずかり、享受して生み出されたものです。ただこれらだけが、神の建造にふさわしいのです。
召会は神の耕された地であって、植えること、水を注ぐこと、成長することがあるので、作物を生み出します。しかし、召会を建造するための正しい材料は、金、銀、宝石であり、そのすべては鉱物です。ですから、ここで造り変えの思想が暗示されています。わたしたちは命において成長するだけでなく、命の中で造り変えられることも必要です(Ⅱコリント3:18.ローマ12:2)。これは、マタイによる福音書第13章の主のたとえにある思想と一致します。そこには小麦、からし種、粉(いずれも植物)と、畑の中に隠されている宝、すなわち金と宝石(鉱物)があります(参照、マタイ13:31のノート1.33節のノート3.44節のノート1)。』(回復訳聖書 Iコリント3:12フットノート2)
補足
『預言するとは、主のために語り、主を語り出す、すなわちキリストを人に供給することです。これは召会の集会における主要な要素です。預言することは、神の命がその内容を満たす必要があります。愛は、神の命を経験し、神の命を召会建造のために、預言の賜物の内容とならせる最も卓越した道です。ですから、わたしたちは愛を追い求め、このさらに大いなる賜物を、熱心に願い求めなければなりません。』(回復訳聖書 Iコリント14:1フットノート3)