聖書を読むことを助けるいくつかの解釈【聖書の区分】
聖書は二つの大きな区分に分けられています。それは旧約と新約です。これらはそれぞれ、
さらにいくつかの区分に分けられています。
旧約は三つの区分を内容とする
歴史の区分―― 創世記からエステル記まで―― 17巻を内容とする
創世記から申命記までの5巻は律法の書、あるいはモーセの書と考えられています(ルカ16:29、31、ヨハネ5:45-46、ローマ10:4-5)。それらは一般にモーセ五書と呼ばれています。ヨシュア記からエステル記までの12巻は歴史書と呼ばれています。
経験の区分―― ヨブ記から雅歌まで―― 5巻を内容とする
ある人たちは、これら5巻と哀歌を詩の書と呼んでいます。なぜなら、それらは詩の形式で書かれているからです。
預言の区分―― イザヤ書からマラキ書まで―― 17巻を内容とする
これらの書はまとめて預言者の書と呼ばれています。より長い書は大預言書と呼ばれ、より短い書は小預言書と呼ばれています。
イエスは彼らに言われた、「わたしがまだあなたがたと一緒にいた時、あなたがたに語ったわたしの言はこうである.すなわち、わたしについて、モーセの律法と預言者の書と詩篇とに書かれているすべての事は、成就されなければならない」。
ルカによる福音書24章44節
ルカによる福音書第24章44節において旧約聖書は三つの区分に分けられています。(一)モーセの律法、モーセ五書、(二)歴史書を含む預言者の書、(三)詩の書を含む詩篇です。ユダヤ人とラビたちは、ルカによる福音書第24章44節にしたがって旧約聖書を分けました。すなわち、モーセの律法、預言者の書、詩篇です。
新約は三つの区分を内容とする
歴史の区分―― マタイによる福音書から使徒行伝まで―― 5巻を内容とする
最初の4巻は四福音書と呼ばれています。第五の書は使徒行伝と呼ばれています。
経験の区分―― ローマ人への手紙からユダの手紙まで―― 21巻を内容とする
これら二十一巻は書簡と呼ばれています。
預言の区分―― 啓示録―― 1巻を内容とする
旧約と新約の両方において、第一の区分は歴史であり、第二の区分は経験であり、第三の区分は預言です。これは非常に意義深いのです。